川崎工場

産業廃棄物の再利用…資源のリサイクル化に貢献します。

業界トップクラスの保管能力及び処理能力を有する汚染土壌浄化処理プラントです。

その処理工程は「抽出-洗浄処理」「抽出-熱脱着」「不溶化」「分別等処理」の4つに分けられており、土壌の汚染状況に合わせて処理方法を使い分けることで、安全かつ確実な処理を実現しています。

川崎工場全景

再資源化中間処理フロー

【抽出-洗浄処理】

「抽出-洗浄処理」では、水銀や鉛、ヒ素などの第2種特定有害物質による汚染や、農薬などの第3種特定有害物質に汚染された土壌を水洗浄し、処理した土壌の70~80%を再利用できる浄化済み土壌(環境基準をクリアした土壌)として取り出すことができる処理方法です。

 

洗浄処理フロー

【ガラ】・・・湿式振動ふるいで選別された40mm以上のコンクリート塊や自然石(グリ石)

【浮上汚泥】・・・浮上選別された木くずで場外へ搬出され処理処分されます。

【粗砂】・・・2mm~40mmの再利用可能ないわゆる「砂利」

【汚泥】・・・凝集沈殿により汚染物質が濃縮されている濃縮土のことで、63㎛未満のシルト部分を脱水したもの。

【洗浄砂】・・・サイクロン、スクラバー等で洗浄された63㎛~2mmの砂。環境基準をクリアしたものが浄化済土壌として再利用されます。

 

フィルタープレス

 

 

【抽出-化学脱着】

「抽出-化学脱着」では、ベンゼンなどの第1種特定有害物質(揮発性有機化合物)」に汚染された土壌から揮発された有害物質を活性炭等により抽出・除去し浄化する処理方法です。

 

 

【不溶化処理】

「不溶化処理」では、第2溶出量基準値を超えた水銀、六価クロムなどの第2種特定有害物に汚染された土壌を不溶化薬剤を使用して有害物質が水に溶け出さない形に「不溶化」する処理方法です。

不溶化処理フロー

 

【分別等処理】

「分別等処理」では、土質改良を行い、汚染物質の溶出量が少ない土壌を処理します。

がれきや金属片等の不要物を分別除去し、改質剤を加えて混合し、水分調整をしてセメント原料として利用できる土壌に改質する処理方法です。

なお、セメント工場では高温で焼成処理が行われセメント製品に生まれ変わります。

 

分別処理フロー

 

【再処理施設への搬出】

汚染土壌を処理した後のうち、浄化済土壌以外のものは、すべて必ず再処理施設へ搬出しなければなりません。

川崎工場では、全国主要の再処理施設(セメント製造施設等)と契約を締結し船舶での物流効率の良い運搬を実施。

モーダルシフトによる環境負荷の低減を実現しています。

 

 

処理能力

施設の種類名 処理能力 処理する汚染土壌の特定有害物質による汚染状態 汚染状態
1 浄化等処理施設(浄化(抽出ー洗浄処理)) 40t/h、960t/d
(24h)
カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物、シマジン、チウラム、チオベンカルブ、有機りん化合物 上限なし
水銀及びその化合物 溶出量:48㎎/L

含有量:480㎎/㎏
以下

2 浄化等処理施設(浄化(抽出ー熱脱着)) 17.64㎥/h、423㎥/d
(24h)
四塩化炭素、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、1,3-ジクロロプロペン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ベンゼン、 クロロエチレン 上限なし
1,2-ジクロロエタン 1.4㎎/L以下
1,1,2-トリクロロエタン 2.5㎎/L以下
3 浄化等処理施設(不溶化) 36.5㎥/h、876㎥/d(24h) カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物 上限なし
水銀及びその化合物 溶出量:100㎎/L

含有量:1000㎎/㎏
以下

4 分別等処理施設(異物除去、含水率調整) 60㎥/h、1440㎥/d
(24h)
カドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、シアン化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、ほう素及びその化合物、シマジン、チウラム、チオベンカルブ、有機りん化合物 溶出量:第二溶出量
基準以下
含有量:上限なし

 

取扱サービス

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汚染土壌処理

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