【わんこブログ】油と動物シリーズ1「豚さん」

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みなさま、こんにちは。お元気でお過ごしのことと思います。前回の予告で油と動物シリーズを2回にわたって記載すると宣言しました。なぜこの企画かというと、弊社早来工営と申し上げますか、グループ会社の三友プラントサービスというか、三友グループの出発点が廃油の回収及び、その分離した油の販売だったのに、意外にも弊社の従業員(特にお若いかた)自体が油に疎い側面があったりすることにショックを受けたからです。ここまでお読みいただいたかたのなかには、「油」で「脂」ではないのだろう、動物と油が結びつかないと思われたかたもいらっしゃいましょう。最後までお読みいただければわかりますのでご辛抱ください。ちなみに「脂」という漢字の左側、へんですが、「つき」ではなく「にくづき」です。時間がらみの「つき」に対し「にくづき」は体や肉関係を表します。いかん、また横道にそれてしまった。どうも、ボクは余計な話が多いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはボクの飼い主の取引先からご提供をいただいた写真ですが(H興業・Iさま、ありがとうございました)、なんだかわかりますか? これはパイプラインの内部に使用されるもので、通称「ピグ」と呼ばれます。配管の内径に合わせて用意されますので小さいものではわずか数センチメートルからあります。これは巨大バージョンで、1メートルにもなりますが、これだけ大きなものはめったにあるものではありません。ピグはパイプライン王国ともいうべき米国でよく使われていまして、そもそもは1本のパイプラインで別の油種、つまり最初にガソリンをおくって、次に軽油などをおくる際にその間にピグを入れていたそうです。こうすると1本のパイプラインでいろいろな種類の油に対応できて効率がいいからですね。でも、現在はこの方法はほとんどとられなくなったと聞いております。では、どうしているかというと、ガソリンをおくってすぐに軽油をおくったりしているそうです。え? カブ、そうすると混じってしまうだろうって? おっしゃるとおりです。かまわないようで、混じったものは「ミックス」と呼んで、これはこれで単価を廉価にして販売するそうです。それでもかまわないというお客様がいらっしゃるんですね。カロリーさえあればいいということでしょうか。尚、この方法が使われなくなった理由ですが、情報がないのでボクの想像でしかありませんが、わざわざ油種変更の際にピグを入れるのが煩雑だったのではないかと思います。ちがうかな? そんなわけである種の仕切り板としての需要はなくなったピグですが、掃除用具としての出番が残っていまして、定検工事や解体工事で使われています。写真のピグも洗浄後のものです。小型のピグは高圧空気で撃ち出すことが多いです(そう、現場のかたは撃つと表現します。言われてみると弾丸に似ていますね)。一方、写真のような巨大なものは空気では無理な話で、水を使用することが多いようです。ボクの知る現場では海水を使用していました。で、使用後のピグですが、廃棄されます。小型のものですと簡単ですが、巨大なものですと難儀します。焼却炉にそのまま入りませんから。弊社札幌工場では切断してから焼却炉へ投入することになります。さて、ピグという名称ですが、米国でつけられたそうで、配管内部で動くときに「キュキュ」とか「ブヒ」とかまるで豚の泣き声を連想させることに由来するそうです。そう、ピグは「pig(豚)」からです。そんなわけで今回は「豚」さんでした。え、カブ、また駄洒落の類かよって。そうです。そんなもんです。えへへ。動物性油脂とはまったく関係ありませんでした。それでは、また、カブでした。次回は「牛」さんです。毎度このブログをお読みいただいている賢明なる諸氏におかれましてはお気づきのとおり、次回も動物性油脂とは関係ありませんので念のため。そうだ、牛がなにを意味するのか正解されたかたにはクリスマスリース(本年11月ころのお届け予定)をプレゼントします。リースは弊社が栽培しているブドウの枝を使用したものになります。手作りになりますので多くはつくれません。もし、多数のかたの正解者がいた場合は抽選で3名様とさせていただきます。ご了承ください。ご応募は本ホームページにあります、「お問合せ」をご利用ください。社名が必須となっておりますが、これについては関係ございませんのでダミー(「1」とか「あ」とか)でもかまいません。「ご用件」は「その他」でお願いします。それでは今度こそさようなら。

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